ドロのココロだ

空間デザイナーの書くミステリー小説「ノブ&ユウシリーズ」更新記録と日々のつぶやき。

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名古屋港水族館の光演出

名古屋港水族館で見た光演出関係の紹介&考察 その1。

まず、このフォトを。
名古屋港水族館光演出1
天井の丸い「照明器具」
アップはこれ。
名古屋港水族館光演出2
見ての通り、天井に水が張ってあり、斜め上から照明を当て、揺らめく光が落ちてきます。

とても幻想的でロマンチックでいいと思います。
そして水族館っぽい。

ああ、しかし残念なことに、誰も見上げている人はいません。
当然です。目の前にでかい水槽があって、美しい景色が広がっているのですから。

だれしも水槽に駆け寄っていきます。上を見る人なんていないのです。



照明器具が目立っちゃいけない。
空間を作るとき、私は基本的にそう思います。
重要なものは「光」ですから。

ただ、器具そのものを「見せる」ものも当然あります。
エスニック、和風の、和紙の、などという照明器具が根強い人気でもあります。
それはインテリアの置物的な発想です。光はその置物のおまけか、器具そのものを照らすか、のどちらかですね。
意味合いが違うのです。


さて、この名古屋港水族館の「天井水張り照明器具」はどうでしょうか。


落ちてくる光の揺らめきを楽しむ、あるいは見上げて楽しむ。

私が感じたところでは、この「照明器具」は前者です。
なぜなら、この「照明器具」の仕掛けが、丸見え、というかネタバレだからです。
見れば、「なるほど水を張っているのね。上手く考えてるよねえ」で、終ってしまうからです。
ランプは見えているし……。


こういう建築に組み込まれた照明は、一般的に「建築化照明」と呼ばれます。
そういう視点で見ると、この照明は天井懐の中にあるようです。
つまり普段は人のいかないところ。
この照明器具だけのために、メンテナンス用の通行帯や扉や、換気装置などが必要になるでしょう。
水面が動いていることから、何らかの送風装置もあるのかもしれません。
がんばっているなあ、と思います。


次に、この照明が、器具を見てもらうことを意図していなくて、落ちてくる光を楽しんでもらえばいいというものだった場合。
写真の場所は、ちょっと難しかったですね。
周りが明るすぎるから。
この照明は何個かありましたので、もっと暗いところにも設置されていました。
そこは、床面に揺らめく光が落ちて、それはそれでなんとなく判別できました。

しかし、一枚目のフォトをもう一度見てください。
水槽から落ちた光が床一面に、光の大きな揺らめきを作っていますね。
この圧倒的な光の量に、この小さな建築化照明は太刀打ちできません。
なのに、もっと大水槽に近い位置にも設置されています。(写真に映っている奥の方)


ということは、この建築化照明は「照明器具そのもの」を見てもらうために設置されたということなのでしょうか。
そうなれば、光を当てているランプが丸見え、というのは残念だ、と思いました。
もっと上から、ピンポイントの強い光を発するランプで水面を照らす、というようなこともできたのではないでしょうか。LEDを使って、ランプそのものも「見せる」というようなこともできたのでは。


私がこう書くと、デザインされた方に、うるうさいわい、わかっとるわい。といわれるでしょう。
いろいろな要因が重なって、こういう形になったのですから、それはそれでいいと思います。
ただ、せっかくなら、もっとPRというか、効果を発揮するというか、来館者に知ってもらいたいなあ、と思うのです。


この名古屋港水族館の光の演出、考察記事は次回も続きます。



名古屋港水族館の紹介記事は他にもあります。
亀類繁殖研究施設について

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