ドロのココロだ

空間デザイナーの書くミステリー小説「ノブ&ユウシリーズ」更新記録と日々のつぶやき。

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デザインの手法(スタイル)について

誰かから、突然、相談を受けたとします。
「こんな感じの部屋にしたいと思うんだけど」

あるデザイナーは、その場で、
「じゃ、こんなのはどうですか?」
と、さらさらとスケッチを描くでしょう。

でも、私は一切描きません。

デザインは、依頼を受けてするものです。
アートじゃないです。芸術ではないです。
芸術家の発想を「作品として」作ることではないです。

依頼者の思いを実現することが仕事です。
そしてその依頼者の思いの「上」を行く発想を提示できることがプロの仕事です。




全然、図面描いてくれないね~なんて言われることがあります。
ほとんどの場合、私にすれば当然なのです。
依頼者の思いがまだよくわからないからです。
あるいはなんらかの与件的なものがあったとしても、その奥にあるもの、その根元となっているものが、明確になっていない場合が多いからです。

「こうしたい」といわれても、「はい、わかりました」と簡単には受け取れません。
本音が別のところにあるかもしれないし、単なる希望であって現実的ではない「与件」なのかもしれないからです。

その状態で、「簡単なスケッチ」など、描けるはずもないからです。




たとえばインテリア。
本物のムクの木を使った床にしたい…

本物のムクの木を使うこと自体にこだわりがあるのですか?
あるいは、そういう雰囲気がお好みなのですか?
既成品の均質感がお嫌いなのですか?

例えば庭。
季節の花が咲いて華やかな庭にしたい…

管理は貴方がすることになるのですが、できますか?
冬の間は別にして、一日、数時間は庭に出て、花の管理をしていただけますか?
それとも、そういう雰囲気がお好みなのですか。
花が重要なのですか? 華やかさが重要なのですか?




こういう対話を十分に踏まえてデザインを始めないと、とんでもないことになります。




そして、デザインとは「作業」ではありません。
依頼者の本当の思いを引き出し、それを形にすることです。
そのために、私は、ずーっと考え続けています。
彼の思いはどこにあるんだろう…
そして次は、それをいかに安く格好良く作るか…
これらが見え始めてきて、やっと図面化し始めます。
図面をたくさん描くことが仕事ではありません。
図面化するということは、単に最後の「作業」です。
依頼者と共に考え続けてきたものの「形」が、もう私の頭の中にできているからです。
図面はそれを伝えるための「道具」なのです。



悲しいことに、それを分ってくれる発注者はあまりいません。

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